結婚式に招待されたけどやむをえず欠席する場合、ご祝儀の金額はいくら包むの?手渡しor郵送?いつ渡すの?といったご祝儀の渡し方や金額は気になるところ。
結婚式を欠席する場合のご祝儀に関する相場・マナーのポイントをまとめてみました。
ご祝儀の渡し方
直接"手渡し"で渡すのがベスト
結婚祝いや出産祝いなどのご祝儀は、お祝いの言葉といっしょに本人へ直接手渡しするのが一番よい方法になります。
結婚式を欠席する場合は、その旨とお詫びを伝える意味でもじかにお渡しするのがおすすめです。
遠方であれば郵送で送る
結婚式に出席できず、遠方で直接会うのも難しい場合は郵送で送っても問題ありません。
郵送で送る場合は、いくつか注意点がありますので下記でまとめています。
出席する友人に預ける(いっしょに渡してもらう)
出席予定だったものの急遽欠席することになり、ご祝儀も用意している場合は、出席する友人や同僚などにご祝儀を預け、いっしょに渡してもらうこともあります。
ですが、お金に関わるものは頼まれる側も責任を感じるので、できれば直接手渡しするのが無難です。
ご祝儀をまとめての連名はNG
お葬式など急な用事が入ると、自分のご祝儀を友人に渡すタイミングもとれず「ご祝儀のたてかえ」を頼む方も。
その場合も、ご祝儀袋は別にするのがマナーです。二人分の金額を、ひとつのご祝儀袋にまとめて「連名」にするなどはNGです。
ご祝儀の送り方
郵送で送るなら現金書留の封筒で
ご祝儀を郵送で送る場合は、お金ですので現金書留で送ります。
郵送のタイミング~いつ送る?
ご祝儀は結婚式当日もしくはそれまでに渡すのがマナーですが、結婚式の直前は新郎新婦も多忙になるので、結婚式を欠席し郵送で送る場合は、挙式日の2週間前ぐらいに着くタイミングがベストです。
送り先の住所
送り先は新郎もしくは新婦の自宅に届くようにします。
結婚式の招待状ハガキをいただいているはずなのでその住所へ送るのが間違いありませんが、送り先が両親(実家)である場合は気をつけましょう。
本人たちの住所を知らないという場合は、やはり直接電話で聞くのがおすすめです。
その際は欠席のお詫びを伝えるのも忘れないようにしましょう。
手紙やメッセージを添えて
直接お渡しするならお祝いの言葉だけでも十分ですが、郵送で送る場合はお祝いのメッセージや手紙などを同封するのがおすすめです。
ご祝儀袋とのし
ご祝儀袋のお値段
結婚祝いのご祝儀袋は、100円ショップで販売しているものから1枚10万円するものまでたくさん種類がありますが、豪華にすればよいというものではありません。
中身(金額)に相応なものを選びましょう。
ご祝儀袋の相場は包む金額の100分の1(3万円なら300円)程度が目安となります。
のし(表書き・水引)
ご祝儀袋の熨斗(のし)紙には「御結婚祝い」「結婚祝」などの表書きを筆ペンで書きます。
水引は、お祝い事ですが1度きりのお祝いですので「結びきり」のものを選びます。
結婚式のご祝儀~金額マナー
結婚式のご祝儀金額は割り切れない数字(奇数)にするのがマナーですので、3万円・5万円・7万円などが一般的です。
もちろん欠席する場合も、ご祝儀は奇数にする必要があるので欠席するから3万円の予定を2万円にするなどはよくありません。
※1万円1枚と5千円2枚などの方法もありますがやはり体裁はよくないので。
以下で、結婚式欠席の場合に包むご祝儀金額の相場をまとめています。
ご祝儀の相場金額
友人(あまり親しくない場合)
友人の結婚式に出席する場合のご祝儀は3万円が相場となりますが、欠席となると「お料理代」「引き出物代」が不要になるので1万円が相場となります。
友人でもあまり親しくない場合は、少し金額のする電報(ぬいぐるみやバルーンがついたもの)だけ送って結婚祝いも兼ねてしまうという方も。
親友
友人でも仲のいい親友などの結婚式には、欠席する場合でもご祝儀は3万円~が相場となっています。
とくに自分の結婚式に出席してもらい、ご祝儀を3万円もらった場合は、自分が欠席する場合でも同額の3万円をそのままご祝儀として渡すケースが大半です。
親戚(甥姪・いとこ)
親戚間でのご祝儀は普段からのお付き合いがあるかどうかが金額に影響します。
甥や姪であれば欠席しても5万円~包むのが一般的な相場ですが、疎遠な場合は3万円や1万円程度という場合もあります。
いとこ同士ではさらにその影響が強く、出席するなら3万円包むけれど、欠席するなら5,000円程度の結婚祝いをプレゼントして済ませるケースもあります。
職場の同僚(先輩・後輩)
職場の同僚など社会人としてのお付き合いで結婚式に出席する場合のご祝儀も友人などと同様に3万円が相場となります。
ですが会社の同僚や先輩・後輩の結婚式を欠席する場合は、職場の社員一同で渡す結婚祝いだけで、ご祝儀なしという方も多いようです。
また親しくしている関係であっても、もらって負担にならない(お返しの要らない)1万円以下の品物をプレゼントするというケースも。
身内(兄弟・姉妹)
やむをえない事情があっても兄弟・姉妹など身内の結婚式を欠席するだけでも、かなり失礼にはなりますのでご祝儀だけでもきちんとお渡しするのが大切です。
兄弟間であれば7万円~10万円がご祝儀の相場になるので、欠席する場合も同等の金額を渡すのがおすすめです。
結婚式招待状の返信はがきとご祝儀
返信はがきとご祝儀を渡すタイミング
結婚式に出席するか欠席するかの返答は必ず「招待状返信はがき」で行うのがマナーです。
返信ハガキとご祝儀を渡すタイミングとしては、返信はがきは届いたらなるべく早めに、ご祝儀は挙式の2週間くらい前が目安になります。
返信はがきとご祝儀をあわせて送るのはおすすめしません。
返信はがきは手渡し?郵送?
ご祝儀は直接手渡しするのがベストですが、招待状の返信はがきは届いたものを集計するので郵送で送っていただいたほうが助かります。
結婚式欠席なら祝電も忘れずに
招待状の返信はがきを郵送して、ご祝儀も手渡ししたし、直接お祝いの言葉と欠席のお詫びも伝えた。
ここまですれば完璧と言いたいところですがあと1点。忘れてはいけないのが結婚祝いの電報の手配です。
結婚祝いの電報
結婚式を欠席する場合は、挙式当日に直接お祝いできない代わりとしてお祝いのメッセージを送るのが一般的です。
祝電の送り方~いつまでに?どこへ?
祝電は結婚式の披露宴で新郎新婦が選んだものが読み上げられるので(全部読まれる場合もあり)、披露宴の前に会場の新郎新婦のもとへ届く必要があります。
ですので、送り先は披露宴会場で遅くても披露宴の2時間前には届くよう手配します。
最近では電報の即日配達サービスのなかでも3時間以内に届けてくれるものもあるのでギリギリでも間に合うものもあります。
が、おめでたい結婚式の日取りはずいぶん前から決まっているので早めに手配して前日には届くようにするのがマナーです。
電報の種類~結婚式で人気なのは?
最近は、かわいいぬいぐるみの電報や迫力のあるバルーン電報、おしゃれなプリザーブドフラワー電報など結婚祝いにぴったりの祝電がいくつもあります。
こちらの記事で結婚式で人気の電報をランキング形式でまとめていますのでご参考に。
結婚式を欠席~こんな時のご祝儀は?
夫婦で招待された結婚式を欠席する場合
夫婦や家族で結婚式に招待された場合は、人数分のお料理代を考慮してご祝儀金額を決めますが、どちらも欠席する場合は1人分(1家族分)のご祝儀をお渡しするのが一般的です。
そのため結婚式に出席した場合も、引き出物は通常1家族に1セットしか用意はされません。
当日に風邪など体調不良で急遽欠席する場合
病気や事故・ケガなどで当日になって急に出席できなくなった場合でも、用意していたご祝儀はそのまま後日にでもお渡しするのがおすすめです。
結婚式当日になってドタキャンすると当然、お料理などはすでに用意されているので人数分の費用がかかります。
披露宴やお料理が楽しめなかったのは残念ですが、お祝いの気持ちとしてきちんとお渡ししましょう。
弔事(お葬式・喪中)と重なった場合
結婚式などの「慶事」とお葬式などの「弔事」
もしそれぞれの日程が重なってしまった場合は弔事が優先されます。
当日になって欠席が急遽決まった場合は上記と同様にご祝儀を後日お渡しするのがマナーです。
ですが、3ヶ月前に結婚式の招待状をもらって、挙式の1週間前に不幸があって挙式日と初七日がかぶった場合、もちろん欠席の連絡はすぐに入れますがこの場合はご祝儀の金額をいくらにするか悩むところです。
この場合も挙式まで1週間では変更が効かないケースが多いので相場のご祝儀をお渡しするのが無難です。
欠席・キャンセルは遅くても2週間前までには連絡が必要です。
結婚式二次会のみ参加予定だった場合
結婚式の披露宴にはもともと出席せず、2次会のみの参加だった場合、2次会を欠席するのであればご祝儀は調整してもかまいませんが、もともと2次会のご祝儀は1万円ぐらいで低めの相場ですので、お祝いの気持ちとしてそのままお渡しするのも。
1万円以下になるのであれば現金よりも商品券や品物・カタログギフトなどのプレゼントにするのがおすすめです。